SeaMonkey 1.0公開

Mozilla Suiteの後継、SeaMonkeyの1.0が公開された。Mozilla Suiteは長らく1.8のベータテストが続いていたが、1.8の正式版はリリースされないことが公式で発表されていた。そこで有志によりSuiteの後継開発が行われ、SeaMonkeyと名を変えてリリースされた。
名前(ロゴも)変わったとはいえ、SeaMonkey自体はMozilla.orgの協力のもと開発が行われており、SeaMonkeyからFirefox/Geckoへの技術フィードバックも行われる模様。ようするにFirefox/Thunderbirdへ注力したいMozilla Foundationと、Suiteの開発継続を望むユーザ/開発者との折衷案というところだろうか。Suiteをずっと使い続けてた身としては、とりあえず安泰。
中身は実質Mozilla Suite1.8であり、Profile等もそのまま引き継がれる。いつものようにZipアーカイブ版を落として展開、SeaMonkey.exeを実行するだけでインストールは終了。少し使った印象としては、Geckoの動作がちょっと速くなってるのかな。あとタブブラウジング機能は良くなった。
内部バージョンが1.8になったせいもあり、日頃使っているPrefBarエクステンションとLo-Fiテーマの挙動が怪しくなった。PrefBarは既にSeaMonkey対応バージョンが公開されていたが、テーマが問題だ。SeaMonkey対応となると選択肢が極端に少ない。Lo-Fiテーマはシンプルでよかったのだが開発が止まっている。
ということで結局、Mostly Crystal Smallにしてみた。
060203_seamonkey.jpg
Mozillaブラウザというと「重いんじゃないの?」と人によく言われる。ver1.0?1.3くらいまではたしかにXULが激重で返す言葉もなかったが、1.4くらいから劇的に改善されている。特に1.6以降は動作も非常に安定しており、表示や起動速度も速い。というかIEコンポーネントベースのブラウザより速いんじゃなかろうか。Sleipnir2もインストールしてあるが、Mozillaのほうが確実に軽い。
今後の体制を考えればFireFoxへの移行が正解なんだろうけど、まだしばらくはSeaMonkeyにやっかいになる予定。

コメント

  1. itsu より:

    ちなみにユーザエージェントは、
    Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; en-US; rv:1.8.0.1) Gecko/20060130 SeaMonkey/1.0
    でした。FireFox1.5.0.1がGecko/20060111だから、
    Geckoエンジンは最新だなあ。