PCを新調した最大の目的、うちのDAW環境つまりCubaseでのパフォーマンス改善について雰囲気が掴めてきた。
以前のPC環境でCubase4.1を使って作成したトラックを新PC環境下で動作させてどれくらい負荷が減ったのかチェックしてみた。使ったトラックは実はPsychedelic Lodgeの某曲だがそれはさておき、旧PCでこいつを再生するとVSTパフォーマンスがほぼ90%強付近で推移していた。ASIOのバッファは通常128samplesで使用しているが、処理が追いつかなくなるので最終的に256samplesに変更。ミキサ等のGUIも表示レートが落ち、全体的にレスポンスが悪化していた。場合によってはフリーズ機能を併用しないと最終場面での編集が厳しくなるほどだった。
これを新PCで動作させた時のSSが以下。
(クリックでフルサイズ)
VSTパフォーマンスは60?70%を推移、ASIOバッファは128samplesで処理落ち無し、GUIもフレーム落ちせずレスポンスも良好で、最初から最後までストレスなく操作出来る。
このトラックデータのスペックは大体こんな感じ。
- オーディオ…7トラック(内ギター4トラック)
- MIDI…8トラック(全てVSTi)
- VSTi…5個(ドラムサンプラー、Monologue4個)
- Effectトラック…3(RoomWorks、PingPongDelay、MonoDelay)
- 全チャンネルにCompressorをInsert。Effectトラック3本にSend。
- ギターオーディオトラックはCompressor、AmpSimulatorをインサート。
- ほぼ全チャンネルで標準EQ(4本)を使用。
- マスターチャンネルにLimiterをインサート。
インサートエフェクトはトータルで40個前後、センドエフェクトは3本。インサートは特にAmpSimulatorが重い模様。ギタートラックが1本増えれば確実にCompressor+AmpSimulatorが刺さるので、ギターをどれくらいダビングするかでプロジェクトの負荷が決まるようなもの。下はギターソロトラックのチャンネル設定の例。
(クリックでフルサイズ)
このトラックデータはうちでは割と標準的な感じなので、これがストレスなく作業できるということは新PCのスペックがうちのDAW環境にマッチしている、とみてよいと思う。ハードウェアスペックがやっとソフトウェアスペックに追いついた、ということか。
ちなみにフルサイズスクリーンショットでも判るが、うちのディスプレイ環境はWUXGA(1920×1200)。これもCubase作業用に買った。DAWの世界はGUIがとにかく多く、Cubaseも各種ダイアログがとても多い。上の例でも全体のアレンジウィンドウ、ミキサウィンドウ、チャンネル設定ダイアログ、トランスポートダイアログ、と画面を埋め尽くしてくれる。
WUXGAでもこの狭さ。次は2560×1600に行くしかないのだが、もうちょっと安くならないかな…