FireWireオーディオIF計画延期

オーディオIFをFireWireベースのものに取り替える計画をひとまず延期とした。
元々の目的は「WindowsVista世代以降に対応したデバイスへ移行」「ギター/ベースの直録り」で、前者はどうせVistaへの移行はまだまだ先なので緊急性はなく、実質後者の環境をなんとかしたいというもの。現在の録音環境はJohnson J-StationのSPDIFアウトをGINAのSPDIFインに接続、DAWであるCubaseへはASIO経由で録音、となっている。
J-Stationはなかなか良い音がするしSPDIFの機能も便利なのだが、「内蔵プリアンプエミュレーションをバイバス出来ない」という欠点があった。キャビネットエミュレーションはバイバス出来るのだが、プリアンプセクションは必ずアクティブになる仕様。つまりJ-Station経由ではギター/ベースのダイレクト音を録音出来ない。
かけ録りをするなら問題はないのだが、DAW上でアンプシミュレータを使う場合は話が違う。このままだとアンプシミュレーションを2重にかけることになり、都合がよろしくない。そのため、プリアンプ単体かプリアンプ内蔵のオーディオIFに交換しようとした訳だ。
で、まあ念の為J-Stationのマニュアルを確認していたところ、「J-Station 2.0 Addendum」というPDFファイルが目にとまった。J-Stationのファームウェアは2.0が最新だが、追加プリアンプモデルやキャビネットモデルが拡張されておりユーザ必須のアップデート。そのアップデート内容を記載したマニュアルだが、追加プリアンプモデルの中に、

24 – More A8 (Direct – no modelling)

(;・∀・)…これって… プリアンプモデルのバイパス機能を実装できないから、モデルの一つとしてバイパスを実装してたんやね…モデルナンバA8を選ぶとバイパスになると…今頃気づくなんて…orz
試したところ見事プリアンプモデルをバイパスしてくれた。各プリアンプモデルには対応したキャビネットモデルがデフォルトで設定されているが、A8はキャビネット無しが自動的に設定されていた。完璧。
とりあえずパッチ上のエフェクト、ディレイ、リバーブ、コンプを全てOFFにし、ゲインとイコライザを適当に設定してプリセット保存。これでJ-Stationを素のプリアンプ(というかDI?)として使うことが可能になった。
アンプエミュレーションは今後、DAW上のプラグインでかけることにする。こうすることで、ギター録音後にプリアンプやキャビネットモデルを色々取り替えて音作りをすることが出来、かけ録りのように事前の音作りで手間取ることもないし、録り直しに手間取ることもない。
プラグインはCubase4付属のものとフリーで配布されているものをいくつか使用する。Cubase4付属のものが実はなかなか良い。プリアンプ/キャビネット共10モデル程度用意されており、なかなか使える。レイテンシも抑えられており、Cubase上でモニタリングしながら録音してもレイテンシはほとんど気にならない。
マウスクリック一発で各モデルをを入れ替えて音作りが出来るのはいいね。