NAMMショー2007が開催されてたわけだが、ワクワクドキドキする新製品はほとんど無かった気がする。興味の対象がシンセやアウトボードからソフトウェアやインタフェイスの類に移ったせいもあるが、そーゆー製品ってだいたい事前に情報リークするのよね。
まあシンセ方面ではそれなりに興味をひくものはあった。Rhodes復活のmark7はかっこいいし、Waldorfのもドイツっぽくていい。ただ興味はひいても購入することはない。もうハードシンセを買うことはないだろな。
で、「あ、これは買っちゃうかも」と思えたのをいくつか。
Frontier Design AlphaTrack
USB接続のコントロールサーフェイス。トランスポートコントロールやアサイナブル・ノブ、それにムービングフェーダが1本ついてて、CubaseなんかのDAWオペレーションを手でいじれるコントローラ。この手のは今までもいくつか出てたけど、売りはやっぱりこのフェーダでしょうな。DAW環境の弱点はやはりマウスオペレーションによるダイナミック性の欠如だと思う。ハードウェアミキサーでのあのツマミやフェーダ操作のダイレクト感をこれで取り戻せるなら価値ある一品だと思う。
同様な製品は実は既にPresonusからFaderPortというのが出ていて、AlphaTrackは後発ということになる。見た目はFaderPortのほうがいいのだが、
- FaderPortはフェーダをモータ動作させる場合外部電源(ACアダプタ)が必要。AlphaTrackはバス給電で動作可。
- AlphaTrackにはアサイナブルなツマミ3個と謎(?)のスライドパッド搭載。
の点でAlphaTrackのほうがカタログスペック的にはよさげ。
Roland PCR-300
USB接続のマスターキーボード。コントロールサーフェイスもてんこ盛りタイプで、ここ最近のこの手の製品の中ではデザインがマシな部類だと思う。スペック的にはNovationのReMOTE SLがよさそうなんだが、いかんせん値段が高すぎる。
マスターキーボードはYAMAHAのMIDI49鍵タイプをここ10年ほど使っているが、どうもこいつはベロシティの解像度がよくない。4段階くらいしかないんじゃなかろうか、というくらいに荒いし、VEL=127を出すのが至難の業。どんだけ強く弾けばいいんだ…まあどうせ打ち込んだ後からマウスでいじくるので改善は後回しになってたけど、そろそろ限界。鍵盤弾き専門ではないとはいえ、リアルタイム入力をする身としてはもうちょっとマシな鍵盤にすべきだな。
昔なら最低でも49鍵を最低でも選んだと思うが、次は省スペース化を狙って少なめなのを。かといって25鍵では少なすぎる。最近出てきた32?37鍵がバランスいい気がする。
AlphaTrackとPCR-300は多分どちらか購入することになると思う。コントロールサーフェイスがぶつかるので、手持ちマスターキーボード+AlphaTrackか、PCR-300に全置換えのいづれかになる。スマートさからいってPCR-300が有力だがフェーダがなあ…
そういやFireWireのオーディオI/Fも相変わらずチェックしているが、どうにも決定打に欠ける感じで購入に至らず。ギターの録音環境に関しては手持ちの古い機材を久しぶりに引っ張り出してみようかと思ってて、その場合現行のGINAのほうが便利な気がする。