Aterm WR-6650Sその後

NECのAterm WR6650S/SCを利用し始めて2週間近く経つ。気づいたことなどメモ。
いいところ

  • 割と安定動作。ハングアップしたり勝手にリブートってのは今のところ発生していない。
  • 有線LANのNATスループットが噂通り良い。少なくとも80Mbpsは出てる。
  • 無線LANも必要にして十分の機能。特に不満はない。
  • UPnP等の諸機能も平均的で、過不足なく対応している。

気になるところ

  • DHCPサーバ機能が貧弱。基本的に貸し出しアドレス範囲の指定程度しか設定出来ず、例えば特定のMACアドレスへの固定IP貸し出し等は設定出来ない。
  • 総じてログ機能が弱い(これは改善の可能性あり)。
  • HUBのリンクLEDが筐体前面にない。まあルータ自体、目につかないところに押し込んでいるのであまり問題にはならないが。
  • WAN側IPに関連付けられたDDNSの名前解決をLANで行えない。要するにLAN内に立ててあるサーバへのアクセスをDDNSの名前で行えない。セキュリティポリシーの点から出来ない仕様だが、BBR-4HGでは可能だったのでオプションで出来るようになってると嬉しかった。
  • 設定の反映にリブートが必要。ほとんどの設定値変更は、設定変更を動作に反映させる為にリブートを要求する。気持ちは判らないでもないが、なるべくならWANを切断せずに対処して欲しい。

正直、DHCPサーバの件以外はさほど問題ではない。自宅LAN環境では基本的にクライアントはDHCPを使っていた。ただしサーバ設置やメッセンジャーのポートフォワードの問題もあり、IPは固定的に割り当てる必要があった。BBR-4HGではMACアドレス登録での固定IP割付機能を使っていたが、Atermにはこの機能がない。LinuxサーバでDHCPサーバを動かす手もあるが、安定性を考えるとルータにやらせたいところではある。
結局、小規模LANでもあるし、と自分を言い聞かせて、クライアントは無線LAN機を除いて全て固定IPとした。
また、色々ネットを調べると、Atermにはtelnetによるコンソールモードが存在することが判った。コンソールではGUIで設定出来ない項目もいじることが出来るようで、syslog及びsyslog転送の機能を実は持っていそうなことが判明した。ログは従来通りLinuxサーバ側で記録出来そうな予感。これは後日実験してみることにする。
いくつか不満点はあるものの、全体としてはなかなか好印象。NATのスループット値も高いし、FTTH環境用のルータとしてはひとまず及第点をあげていいと思う。