Jamiroquai – Dynamite

Jamiroquaiの4年ぶりの新譜「Dynamite」を買ってきた。
キーボードのToby Smithが脱退、ベースのNickも脱退と、一体Jamiroquaiはどうなるんだと思ってたわけだが、結局はJKが頑張ってる限り安泰ということらしい。サウンド的には前作「Funk Odyssey」の色を残しつつ、2作目「The return of the Space Cowboy」辺りの匂いもする面白い仕上がり。実はNickのモコモコベースの音があまり好きではなかった(プレイはタイトで良かった)ので、今作のコンサバな音は結構良い。スチュワートゼンダー時代のような個性あるベースも捨てがたいが、曲調的にはこれくらいタイトなほうがいいと思う。
しかしTobyの抜けた穴は、演奏的にはやや大きいかもしれない。Jamiroquaiの演奏面での個性はTobyのキーボードプレイを中心にしていたと思っていたし、今作を聴くと改めてよく判る。
あと、Jamiroquaiは1作毎にポップと非ポップのアルバム作りを繰り返してる気がする。奇数枚目がポップで偶数枚目が渋い作り、という感じで。
1.「Jamiroquai」
デビュー作だがJKのメロディセンスが光る。ミックスが超ひどい。
2.「The return of the Space Cowboy」
ジャム色が強くプレイヤアルバムという感じ。タイトル曲「Space Cowboy」が光っているが残りが渋い。これもミックス良くない。
3.「Travelling without Moving」
一大出世アルバムで超ポップ。ベースのスチュワートゼンダーが在籍した最後のアルバム。
4.「Synkronized」
「Canned Heat」はポップだがそれ以外の曲が微妙に渋い。評価の難しいアルバム。
5.「Funk Odyssey」
JK的解釈のディスコファンクが冴えるポップアルバム。初めてギターが全面的に活躍してるアルバム。音のスカスカ具合が面白い。
2作目の「The return of the Space Cowboy」が結構好き。ミックスが微妙なのと曲の渋さから当初はいまいちなイメージしか無かったのだが、熟成させて聴き込んでいくうちに良さが判るようになってきた。今作「Dynamiteも」そんな感じがする。